ついにこの日が来ました。
現地時間の2020年10月15日、
Ionic公式サイトにて、Ionic Vue の正式バージョンのリリースが発表されました!
Announcing Ionic Vue
ここ最近は、Vue.js と firebase によるWebアプリを中心に制作しているケースが増えていまして、
「今年の秋に Ionic Vue の公式版が出るらしい」
という噂を耳にした時から、その発表をずっと心待ちにしていました。
2年前に初めて Ionic にふれた時は Angular & Typescript による開発方法しか手段がなく(また手元に情報も少なく)、
Webデザイナー出身の自分には、正直とてもとてもハードルが高いな…と感じた記憶があります。
「Vue.jsなら使えます」というWebデザイナーの方は一定数いらっしゃると思うので、
今回の Ionic Vue の正式リリースにより、Ionic ユーザーの間口がそれなりに広がりそうで楽しみです!
さっそく使ってみました
公式サイトの Ionic Vue クイックスタート に記載の通りの方法で、
さっそく ionic serve
まで試してみました。
まずは、ionicコマンドが利用できるようにするために、以下を実行して Ionic CLI を導入します。
npm install -g @ionic/cli@latest
※もちろん、npmを使うということは、node.js の導入は済んでいる前提で読んでください。
Ionic CLI の導入が済んだら、次は
Ionicプロジェクトを作成します。
ionic start sampleApp tab --type vue
公式に記載の通り、上記のコードを使っても良いですし、
単純に以下のように書くことで、対話形式でのプロジェクト作成も可能です。
ionic start
こちらの対話形式のコマンドを実行した場合、以下のキャプチャのように色々聞いてくれるので、こっちの方がとっつきやすいかもしれません。
↑フレームワーク選択。今回は迷わずVueを選択しました。
↑プロジェクト名を決めてね、と聞いて来ます
↑初期UIを決めたら、プロジェクト作成がはじまります!
それでは ionic serve を実行!
ionic serve
を実行して、
このように表示されたら成功です!
ファイル構成は Vue.js で制作をした事がある方ならおなじみの構成になってます!
とてもなじみがあって嬉しいですね!
おなじみの、router があって、viewsディレクトリ内に .vue ファイル(単一コンポーネント)が並んでいて…
という Vue.js のいつもの構成で、ionicを使った開発ができます。
ハマりやすそうな点など
以上の簡単な手順で Ionic Vue を試してみる事ができるのですが、
実は私が最初に実行した際は、以下のようなエラーを吐いて
ionic serve
の実行が止まっていました。
Error: Cannot find module 'vue-loader-v16/package.json'
解決方法としては、まずエラーの指示通り素直に vue-loader-v16 をインストール。
npm install --save-dev vue-loader-v16
その後、npm自体のバージョンをアップデートする必要がありました。
この件については、
Githubのこのissueページ で
解決方法が言及されていました。
ページ中段、
Please use npm >= 6.9
の部分で、この通り npm のバージョンを最新にアップデートしたら、問題なく
ionic serve
が通るようになりました。
必要な依存関係が揃っていなかった、という事が問題のようでした。
あとは、楽しむのみです!
あとは、Vue.js と一緒に動いてくれる Ionic に感動しつつ、制作を楽しむのみです!
↑この ionic serve 時の初期表示に
Explore UI Components と書いてある通り、
Ionic の魅力的なコンポーネントを試してみながら、
ぜひ「既存のWebスキルを無駄にする事なく、アプリ制作ができる」という事の素晴らしさを体験してみてください!
Vue.js を使った事のあるWebデザイナーの方にもぜひおすすめです!!