[Photoshop]「コンテンツに応じた塗りつぶし」機能が、驚きの精度に進化をとげていた件

[Photoshop]コンテンツに応じた塗りつぶし機能が 驚きの精度に進化をとげていた件

まずは次の動画を見てください。綺麗に被写体を消すことができます

百聞は一見に…ということで、まずは次の動画をご覧ください。
この写真は、私が数年前に撮影した写真です。
シロオリックスの群れと、なぜかそこに、写り込んでしまったキリンがいますね。

この案件ではシロオリックスを使いたいんだよね。キリンは見せたくない。

そう言ったご要望が依頼主サイドからある。そんなデザイン案件があったとします。

そんな時、今回ご紹介する「コンテンツに応じた塗りつぶし」機能が活躍してくれるわけですね。

↑0:30~ あたりをご覧ください。コンテンツに応じた塗りつぶしを適用しただけで、被写体が元々なかったかのような結果が得られました

実行手順

まず、上記の動画のように、
消したい被写体をざっくり選択します。
選択方法は、上記の動画内ではとにかく手短に選択したかったので
なげなわツールとか言う名前の、以前からずっとあるかなりアバウトなやつを使っていますが、
ちゃんと選択する事さえできればツールは何でも良いです。ただし選択する範囲によって、得られる結果に結構差が出てくるので、その辺りは意識してしっかり被写体が含まれるように選択することが必要です。

塗りつぶしたい被写体が選択できたら、
コンテンツに応じた塗りつぶし機能を実行するだけです。

コンテンツに応じた塗りつぶし機能の場所は、
Photoshop上部メニューの
[編集] > [コンテンツに応じた塗りつぶし]
です。それを選択すると、この機能のダイアログが開きます。
開いたダイアログの右側で実行結果が確認できるので、問題なければ[OK]をクリック。
これで機能が適用されます。
補正後の結果は、新規レイヤーとして元となる画像の上に生成されるので、
元画像に影響を与えず、セーフティな結果が得られる点も良いところです。
※なお、上記のダイアログの左側で画面から抽出される情報の範囲を調整して、得られる結果の微調整も可能ですが、今回はデフォルトでじゅうぶんな結果が得られたのでそのままとしています。

デザインを行い、コーディングもする。それなら、素材写真の補正や編集にかける時間は最小限にしたい。そんな時に。

デザイン制作をする際、素材写真を多く使用するケースは多々あるかと思います。
時間が無限にあるのなら良いですが、あいにく
自身でデザイン〜コーディング、加えて機能実装まで行うようなケースが、
Web制作の現場では、実際にあったりしますよね。

もちろん素材写真の加工や編集にかける時間も、デザインのフェーズに
一緒に含まれていることが多い
(と言うかほぼそうなる)わけです。

そうなると、
できるだけ綺麗なアウトプットをしたいが、潤沢に写真の加工に時間をかけている暇がない
「この案件において必要な加工は、写り込んでいる被写体を消す程度だけど…そこに多くの時間を充てるわけにはいかない」
と、こういったジレンマがよく発生するわけです。

そんな場合に、活躍してくれるのが Photoshop の「コンテンツに応じた塗りつぶし」機能です。

被写体を消したい、という程度の簡単な補正なら、Adobe Sensei (Adobe謹製のAI)がさくっとやってくれる、便利機能になります。
※Adobe Senseiが、と書くと少し語弊があるかもしれません。厳密には、その技術を元にした機能がやってくれる、と言ったほうが正しいかもしれませんね。

この機能自体は、かなり前から存在はしていたようですが、
なかなか実務で使用できる水準での結果が得られることが少なく、私自身もこれまで、
実際の制作現場ではあまり使ってきませんでした。
しかし最近のアップデートにより、かなり精度があがってきた様子で、実際に使ってみて驚きを覚えたため、
今回記事として書きたくなりました、というわけです。

もうひとつサンプルを。

サンプルのためとは言え、このままでは勝手に消されたキリンがかわいそうなので
今度は、キリンじゃなくてシロオリックスの方を消してみます。

手順は先ほどと同様。選択範囲を作って、[編集] > [コンテンツに応じた塗りつぶし]を実行するだけです。

↑綺麗にキリンだけを残して、一瞬で画像加工が完了したことが確認いただけたかと思います

この記事のまとめ

今回は、近年のアップデートでかなりの強化を実感することができた
Photoshop の「コンテンツに応じた塗りつぶし」機能についての記事を書きました。
今回の例のように「写真の隅に写り込んでいる、不要な被写体を消すだけ」のような簡単な補正なら
じゅうぶん役に立つ機能だと思います。

私自身、実際に何度か試してみて
「万能というわけではないものの、以前に比べてかなり精度が向上しており、良い結果を得られる場合が多くなってきた」
と感じています。

冒頭にご紹介した通り、今回ご紹介したような「被写体を消す」程度の簡単な画像加工であれば、
うまく使用することによって本当に一瞬で望む結果が得られるので
日々の制作の中で、「ここが使いどころだ!」という瞬間に出会ったら、試してみると良いかもしれません。

実際に私も、たとえば空に写り込んだ不要な被写体があったり、広い背景を持つ素材写真においては
実案件でも使用したことがある機能になります。

当サイトでは、Vue.jsやVuetify等、比較的フロントエンド寄りの記事を書くケースが多めですが、

グラフィック寄りの記事(…というか今回は単純にPhotoshopの機能に関する話題ですが)も、
ご紹介したい面白い内容を思いつくたび
今回のように書いていきたいと思っています。

※この記事は、内容の品質向上を目的に、随時更新を行う場合があります。